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藤沢版 公開:2022年6月3日 エリアトップへ

湘南工大附属高 自転車競技4選手 県大会優勝も「通過点」 視野は全国「部」昇格目指し

スポーツ

公開:2022年6月3日

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江の島を背景に記念写真に応じる(右から)岩月さん、松尾さん、三浦さん、鈴木さん。ユニフォームは4人でデザインを考えたオリジナルという
江の島を背景に記念写真に応じる(右から)岩月さん、松尾さん、三浦さん、鈴木さん。ユニフォームは4人でデザインを考えたオリジナルという

 湘南工科大学附属高校=辻堂西海岸=の自転車競技に取り組む選手らが目覚ましい活躍を見せている。今春に本格的な活動を始めたばかりだが、4月下旬に開かれた県大会で、個人・チーム戦合わせて計5冠の快挙を達成。きょう3日から始まる関東大会でも上位進出を狙う。目指すのは、人気低迷にあえぐ競技の盛り上げと、公式な「部」への昇格だ。

 自転車競技に取り組むのは2年生の岩月諒太郎さん、鈴木清之介さん、1年生の三浦一真さん、松尾幸太朗さんの4人。岩月さん、鈴木さん、三浦さんの3人は「第60回神奈川県高校総体兼全国高校総体県予選会」に出場し、団体では3人でタイムを競う「チームスプリント」で優勝。個人では三浦さんが40Kmロードレースとトラック3種目を含めた4冠の快挙を収めた。

 実は4人、学校では正式な部として認められていない。元々同校には自転車競技部がなく、現状は同好会的な位置づけだ。学校所属でないと高体連が主催する大会への参加資格がなく、岩月さんが学校側と交渉を重ね、昨秋の新人戦から学校の名前を借りる形で出場できるようになった。

 自転車を始めとする競技に必要な道具はもちろん自前。指導者もいないため、練習メニューや場所の確保も競技経験者のアドバイスを受けながら自分たちで組み立てる。

 「部への昇格を学校に考えてもらうには結果が不可欠。県大会はあくまで通過点。関東や全国、より大きな大会で実績を残したい」と県大会で4冠を達成した三浦さんは意気込む。

 結果を重ねると同時に4人が意識するのは競技人気の後押しだ。自転車競技は近年競技人口が減少傾向にあり、廃部が相次ぐ。県内でも複数人が在籍する正式な部として活動できているのはわずか数校という。

 今後さらに人気が低迷すれば、レースが減るなど環境の悪化が避けられない。主将の岩月さんは実情を踏まえて言葉に力を込める。「自分たちが結果を残すことは県内の盛り上げにもつながる。競技人気の底上げを図りたい」

 自分たちが残した轍(わだち)こそが未来につながる。そう信じて全力でペダルをこぎ続けていく。

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