昨夏の大会は3年生に交じりセカンドで出場。初戦となる2回戦を突破し、気勢を上げた。しかし、3回戦の前日に学校内で新型コロナの感染者を確認。当日の朝にも新たな感染者が判明したことから、出場辞退を余儀なくされた。集大成となる試合を奪われた先輩たち。「お前たちも1勝はしろよ」、冗談めかした言葉に無念さを感じた。自らも不完全燃焼のジレンマは残る。悔しさは同じ大会で――。かける思いは人一倍だ。
部員数は9人ながら、エースナンバーを背負い、打線の中軸である4番を担う。さらには主将の重責も。まさにチームの勝敗を左右する大黒柱だ。「主将は、正直やりたくはなかった」と苦笑い。実は一度、荷が重いと主将を外すよう顧問に要望したこともある。だが今は、人をまとめること、言動で周囲を鼓舞することに喜びを見出す。「将来にも役に立つ貴重な経験。やめなくてよかった」
今年2月の自主練中、早朝のランニング時に路面凍結に気づかず転倒。左手首を骨折した。そんな時、日々の練習や練習試合を手助けしてくれたのが、卒業した先輩たちだった。「ウチの部は本当に居心地がいい。自分も引退後、頻繁に足を運びそう」と笑う。
夏のこの時期。自身も含め3年生は、技能実習や資格取得などで多忙となる。練習で9人が揃うことはほぼない。それでもお互いにフォローできるよう、部員全員が複数ポジションをこなす。「まずは楽しむこと。そして1勝を挙げて、先輩たちに報告したい」
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|