監督に課せられた厳しい練習を乗り越え、迎えた今年の春季大会。予選リーグを2連勝し、目標だった県大会出場を決めた。チームの状態は絶好調。「この勢いで勝ち進める」。しかしチーム内でコロナ感染による発熱者が出たため3試合目は不戦敗に。すると3日後に自身も発熱。検査の結果、陽性と診断された。
県大会初戦は自宅療養の最終日。家の中で勝利を祈ることしかできなかった。結果は秦野にコールド負け。捕手である自分が抜けたことでポジション変更を余儀なくされた結果、守備にほころびが出た。「正直、その時は実感が湧かなくて。ただ、やるせない気持ちでいっぱいでした」
浮足立つチームをまとめるため、主将である自身が中心となりミーティングを開いた。気持ちのリセットと、最後の夏に向けた目標の共有。「めざすは県ベスト32」。全員で決めた。
小学4年生の時に友人と一緒に始めた野球。監督の勧めで捕手となったが、当初は投手への憧れもあった。それが今は「一番試合に関われる最高の場所」となった。投手との呼吸、打者との駆け引き...、相手の裏をかき、こちらの思い通りの結果を出せた時が一番の快感だと笑う。
部員数は16人。だが、少人数だからこその強みもある。全員が自分の頭で考え、チームのために行動する。練習の準備も、3年生を含めてできる人から率先する。そこに学年の壁はない。チーム全員が背負うのは「敢為邁往(かんいまいおう)」の文字。困難をものとものせず、この夏もまっしぐらに進む。
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