昨年の夏。大会中から違和感はあった。だが、3年生と戦える最後の大会。ベンチ入りできなかった先輩や仲間の分まで、気合で乗り切ると決めた。普段と変わらず、いや普段以上の活躍を見せ続けたが、チームはベスト8で敗退。「この悔しさは来年に」、思いを強くした。
自分たちが最上級生となり、新チームとして迎えた秋季大会。ベンチ入りはしたものの試合には出られなかった。病院での診断は、股関節の疲労骨折。これまでの無理がたたった形となった。
部員数の多い強豪校で2年春からレギュラーに抜擢。だが、新チームの中心になるべき時に動けない自分に、「もどかしさしかなかった」と振り返る。不安や焦りもある中で前を向けたのは、仲間の存在。言葉にせずとも「早く帰ってこい」の思いは伝わった。
自身も、動けない間はチームのためにと野球について勉強し直し、体づくりも見直した。「無理をしたことに後悔は一切ない。先輩たちと真剣に戦えた夏は最高の経験。結果的にケガによって自分の視野も広がった気がする」
自信を持って迎えた今年の春は3回戦で藤沢翔陵に完封負け。夏はノーシードで挑むことになる。ただそれも、「疲労のない中で強豪とぶつかれるチャンス」と前向きに捉えている。
今大会の閉会式は、3年間一緒に戦ってきた同部マネジャーの河野優良が司会を務める。「マイクに向かって『優勝は日大藤沢』と言わせてあげられたら最高」と白い歯を見せた。
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