長後商店街で2日、現役大学生店長の麦わら大将さん(21・善行在住)が切り盛りするラーメン店「ラーメン朝太郎」がオープンした。営業時間は朝限定で、ラーメンと卵かけごはんを提供する“朝ラー”専門店。一風変わったスタイルで、商店街に新たな風を吹き込む。
「小学生のころから経営者になりたかった」と語る麦わら大将さん。その意志は固く、経営者を多数輩出しているという理由から慶応大学に進学。地元の北海道から単身、善行に乗り込んだ。
回転率が良く、コアなファンの獲得が期待できるラーメン店の開業を模索していた中、福岡県の人気店「脂うどん箱太郎」店主が出演する動画に感銘を受け、すぐに弟子入りを志願。テレビ電話を通じて、経営ノウハウを学んだ。麦わら帽子に割烹着姿という独自のいでたちや朝ラーのアイデアは、師匠直伝のブランディングだ。
店舗は商店街の活性化を目的に、学生団体が設立したカフェ。運営会社に直談判して経営を引き継ぎ、朝だけのラーメン店にリニューアルした。
看板メニューの一つが「北海道浅利バターラーメン」。利尻昆布やニボシ、カツオで取った出汁に、チャーシュー、味玉、アサリを炒めたバターをトッピングした自信作。目指したのは朝からでも食べやすく、中毒性がある「狂える味」。一部の食材は、同商店街で仕入れて完成させた。「今まで食べたラーメンの中で一番おいしい」と自身も胸を張る。
渾身の一杯は午前7時から11時まで、1日40食の限定販売。「今後、朝だけで1日100杯売り上げるような行列のできる人気店になれば」
店舗の住所は、長後707の1。
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