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藤沢市打戻の寺院「妙福寺」の魅力に迫る
藤沢市打戻で400年以上の歴史を持つ「日蓮宗 陽向山 妙福寺」。住職の小林海武さん(37)は二十五代目を数える。これまで数多くの地域住民の信仰の対象として親しまれてきた同寺を担い、未来を作っていくなかで目指すのは「お寺や仏教のことをより多くの人に知ってもらうこと」。そんな思いからさまざまな取り組みを行う妙福寺の魅力を紹介する。
ペットは大切な家族の一員。別れの時の悲しさは計り知れない。ちゃんとした供養をして送りたいという人に向け、妙福寺では、ペット火葬を行っている。
「自分が動物好きでもあり、仏教の基本的な考え方である「生きとし生ける者が平等」によって安らかな供養が実現できます」と小林住職。動物を火葬する上で、他の動物数匹と合同で火葬する例も少なくない中、妙福寺では火葬は1匹ずつ、完全個別の火葬を行う。「どこの誰だかわからなくなるのは絶対に避けたい。ご遺族の方にも安心していただけるように万全の体制が整っています」。
費用は2㎏以下税別10,000円~40㎏以上50,000円まで対応可能。「気軽にご相談を」と呼びかける。
日蓮宗はお祓いや祈祷での歴史が深いことで知られる。妙福寺では祈祷を一年中、毎日受け付けている他、人生の悩みや日常内での相談を聞いている。「檀家さんだけでなく、毎年600件から700件ほどご相談が寄せられます」。相談者の悩みを丁寧に聞き、小林住職が説くのは「自分の変わり方」だ。「仏教の教えは自分を冷静に、客観的に見ることを教えてくれます」。その人の悩みや困難に合った「変わり方」を見つける手助けをするのが役割だとしている。
妙福寺では相談の他に、毎月12日(10月のみ11日)の「月例祭」、また年間通じて14の年中行事を開催している。毎回数多くの地域住民や、遠方からの来客で賑うのが、同寺の持つ明るさの秘訣だ。
年中行事は、1月1日の「初題目」に始まり、2月の節分に豆やお菓子を撒く「節分会」、4月8日の「花祭り」、8月9日に累代の「因縁」を断ち切る「盂蘭盆施餓鬼会」、10月の山梨県身延山に1泊2日で参籠する「七面山参拝登山」、11月23日の日蓮上人命日祭「お会式」などがある。
寺特製の甘酒やおでん、豚汁などが振舞われることが多いのが同寺イベントの特徴。またお会式などではキッチンカーも出店され、儀式と合わせた地元打戻のお祭りとして親しまれている。
妙福寺では毎月第一・第三の金曜・土曜に書道教室を行っている。「寺院での仕事は卒塔婆などで書に触れる機会が多く、何か生かせれば」と話す。
妙福寺の書道教室の特徴は、一般で習うような楷書ではなく、仏教の教えが説かれた日蓮上人の「遺文」を書く点だ。「誰にとっても人生に役立つ文章を正しい姿勢で奇麗に書くこと」を目的としている。「子どもの集中力は15分で切れる。疲れたら休んで、書を書く時間だけは集中して取り組むという指導を行っています」と小林住職。
教室は初回入会費5,000円、月謝3,500円。子どもから大人まで受講が可能となる。「未来で辛い思いをした時、『そういえば昔お寺でこんな言葉を書いたな』と心の支えになるような言葉を知ってもらいたい」としている。
妙福寺は1603年(慶長八年)、徳川家康の側室のおまんの方が帰依した日遠上人を開基としている。以後、江戸幕府250年の間で庇護を受けることになったという。幕末の動乱の中、最後の将軍・徳川慶喜は妙福寺を隠居所にすることを計画していた。その後、1868年(慶応四年)の鳥羽・伏見の戦いに幕府軍が敗れると、慶喜の隠居計画も破綻してしまったが、徳川家と妙福寺の深い関係を表すエピソードとなっている。
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