慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で6月6日、小田急グループの小田急電鉄(株)、神奈川中央交通(株)と同大が、自動運転バスの走行実験を報道陣に公開した。将来は、学生や教職員の利用が多い最寄り駅の湘南台とSFCを結ぶバス路線での運用を目指している。
3者は昨年12月、最先端技術の研究や地域の活性化などに関する連携協力協定を締結。それに基づき6月1日から10日にかけ、技術の確認や課題把握を目的に自動運転技術の実証実験を行った。
この日は、キャンパス内に往復約500mのルートを設定し、報道陣や学生を乗せ自動運転バスを走行させた。運転手が座席で監視するものの、ハンドル操作や加速、減速の操作をしない「レベル3」の自動運転で、途中、バス停にも運転手が操作せず自動停止した。
車両は日野自動車の小型バス・ポンチョをソフトバンクグループのSBドライブ(株)が改造し、GPSのほかにカメラ、レーダーが搭載されている。昨年3月から沖縄などで走行テストを行い、今回の実験に至った。
神奈川中央交通の経営企画部事業推進グループ課長の大塚英二郎さんは「実用化へは安全を第一に考えている。現状、まだ安全性を高める必要があり、運賃の収受方法などソフト面での課題もある」としながら、「交通事故の防止、運転手不足などの問題解消につながる」と期待していた。
9月に江の島でも
小田急電鉄は江ノ島電鉄と連携して、9月に開催されるセーリング競技のワードカップシリーズに合わせ、江の島で自動運転バスの実証実験を行う。県のロボット共生社会推進事業の一環。
国道134号交差点から島内を結ぶ江の島大橋(全長324m)を運行する予定で、江の島が舞台となる2020年東京五輪での実用化を目指している。
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