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藤沢版 公開:2019年4月19日 エリアトップへ

学生経営「インターン酒場」 仕事の本質、学ぶ一助に

経済

公開:2019年4月19日

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「もんじゃBAR みらいろキャンパス」をPRする店長の高橋さん(左)ら
「もんじゃBAR みらいろキャンパス」をPRする店長の高橋さん(左)ら

 就職活動中の大学生にビジネスの本質について学んでもらおうと、飲食店の経営を試験的に委ねるユニークな取り組みが南藤沢で行われている。長期のインターンシップを活かし、学生自らがマーケティングや商品開発を担当。経営に関する実践的な経験を積むことで、会社の成り立ちや社会の仕組みを学ぶ一助になっているようだ。

 藤沢駅南口からほど近くのビル3階にある、その名も「もんじゃBAR みらいろキャンパス」。市内に事業所を構える「エコノミー湘南」(桑名伸社長)が昨年末オープンした。

 背景には、大学生を取り巻く就職活動の実情がある。近年は学生の売り手市場とされながらも、早期化や企業間の採用競争で就職して初めて仕事の本質を知り、早々に転職してしまうケースも少なくないという。そこでそうしたミスマッチを少しでも減らそうと、(一社)社会人大学の代表理事で、就活生に仕事選びの大切さなどを伝えている桑名社長が発案した。

 現在スタッフは2〜4年生までの8人。アルバイトとは異なり、調理や接客だけでなく商品の企画や収支計画、販促など経営に必要な業務のほとんどを手掛ける。看板メニューのもんじゃ焼きは、出汁の配合から試行錯誤を重ねた自信作だ。

 「短期のインターンだと仕事の一端にしか触れられないが、目標を持って取り組める」と店長の高橋雄大さん(22)はやりがいを話す。高橋さんは慶応大の3年生。同店に入るまで飲食業経験はゼロだった。卒業後の進路は未定だが、起業も視野に入れているという。

 一方、店を訪れる客は店のコンセプトを踏まえた上で「社会人の先輩」として、サービスの仕方などについてアドバイスしたりもする。ただ接客方法やメニュー数など、一般的な飲食店と比べれば見劣りする部分もある。高橋さんは「商品やサービスの質を今よりも引き上げて、学生ならではの強みを生かせる店にしていければ」と話した。

 店舗は南藤沢のマタリビル3階。営業時間は午後6時から11時。不定休。
 

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