昨年11月にアジア太平洋経済協力会議(APEC)の関連行事として各国首脳夫人が鎌倉を訪れた際に、市内山ノ内の建長寺で昼食を提供した(有)鉢の木(藤川譲治社長)が先月17日、同じ献立料理を披露した。
木の実豆腐や大根と京人参の市松などの木皿を前菜に、鰻もどきの蓮根餅などの焼物、年輪湯葉の炊き合わせ、汁飯香など8品。
同プログラムには、カナダ・メキシコ・チリ・ニュージーランド・シンガポール・マレーシア・台湾・日本の8カ国の首脳夫人が参加。菅伸子首相夫人が、一品一品、説明したという。メキシコの大統領夫人は、精進料理の代名詞である「建長汁」のお替りも。
献立の表記は、年輪湯葉を「バウムクーヘンの様な」と表現するなど、「来賓が分かりやすいようにと4、5回におよぶ翻訳を行った」(藤川社長)という。
この「賓客おもてなし膳」は、12月から同店で提供しており、価格は1人8085円(サービス料+税含む)。同店では、700年の歴史を持つ精進料理の調理技術の集大成としており、動物性の食材や調味料を一切使用しないなど、こだわり抜いた献立となっている。同店は、初めて鎌倉を対象とした昨年12月発売のミシュランガイドにおいて一つ星を獲得している。
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