4月の神奈川県議会議員選挙に向けて、各陣営の動きが活発になってきた。鎌倉市選挙区では、定数2に対して現職1人と新人2人が立候補を表明している。政党でみると自民・民主・みんなの3陣営が2議席を争う展開だ。〔1月31日現在〕
立候補を表明しているのは、現職の中村省司氏(65・自民)と、鎌倉市議会議員2期目の早稲田夕季氏(52・民主)、浅尾慶一郎衆議院議員秘書の河村琢磨氏(38・みんな)の2新人。
中村氏は現在7期目。前回07年の選挙では、松尾崇氏(現鎌倉市長)にトップを譲ったものの、それ以前の3回の選挙では一位当選。組織を固めた選挙戦を展開する。早稲田氏は、民主党の大石尚子・長島一由両国会議員の支援を受けるとともに、09年の市議選では、4800近い得票でトップ当選するなど、固い支持基盤を持つ。河村氏は、一昨年の衆院選で約3万3千得票(鎌倉市)した浅尾慶一郎氏の支援者を、いかに取り込むかが鍵となりそうだ。
三者三様の政策
3氏に実現したい政策を聞いた(1月31日回答)。
中村氏は、地方分権推進を挙げ、税源の配分を国・地方それぞれ5割にし、地方財源を充実させるとした。「福祉・子育て・安全と安心・ゴミ処理等の地域環境、インフラ整備など地方にできることはより身近な行政に」と訴える。また、「老・壮・青・少」が安心して暮らせる施策として、特養ホームや老健施設、幼稚園、保育所などの待機者(児童)の解消を挙げた。
早稲田氏は、県の借金残高約3兆4千億円に警鐘を鳴らし、県職員の人件費削減、議員定数15%削減と報酬減額を挙げた。また、待機児童対策として、大船フラワーセンターの一部跡地を利用した、保育園整備実現に意欲を見せる。小袋谷跨線橋の架け替えの早期実現も挙げた。「市議として取り組んできた鎌倉の課題を、県と連携して実現するために働く」と答える。
河村氏は、「すべてはここから始めます」として、議員定数現行107人から89人への削減を掲げる。また、より便利で地域にあった行政運営実現へ、行政サービスの窓口一本化を訴える。景観・環境保護も掲げ、「歴史と文化と伝統が息づくこの大事な遺産は、守っていかなければならない宝」と理由を示した。
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