鎌倉大船ロータリークラブ(大船RC・佐藤博彦会長)は先月28日と今月2日、市立玉縄と岩瀬の両中学校で「薬物乱用防止」の講演会を行った。
28日の玉縄中では、県立精神医療センターせりがや病院(横浜市)心理・相談課の大曽根しのぶさんを講師に、卒業を控えた3年生164人を対象に行われた。大曽根さんは、覚せい剤などの薬物中毒患者を診てきた経験から、「薬物を一度使用するとエスカレートし、脳も身体もズタズタになる」とその恐ろしさを語った。特に人格形成に大切な思春期における薬物乱用は、大きな影響があるとして警鐘を鳴らした。また、「親がとても厳しい」など理由を挙げて、誘われたら断わる「ノー」と言える勇気を持つように呼びかけた。
同席した大船警察署の副島勝刑事課長は、過去に担当した事件を例に、10年間薬物を使用していなかった人が「フラッシュバック」症状で妻を殺害したという事例を紹介し、「薬物は家族も巻き込んでめちゃめちゃになる」として、薬物乱用の危険性を語った。
この講演は、毎年大船RCが主催するもので、中学校からの要請を受け、病院や警察の協力により開催している。
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