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鎌倉版 公開:2011年5月13日 エリアトップへ

ドキドキの2時間半 文学座の演出家と俳優が、大船高演劇部を直接指導

教育

公開:2011年5月13日

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台本読みに熱が入る
台本読みに熱が入る

 プロの演出家と俳優が高校生を直接指導―、そんな取り組みが今月9日、大船高校で行われた。指導にあたったのは、日本を代表する劇団の一つ「文学座」の演出家、望月純吉さんと同劇団の俳優、渋谷はるかさん。指導を受けた大船高演劇部員の全70人は、またとないこの機会に目を輝かせていた。

 今回の取り組みは、大船高演劇部の顧問の1人、橋本こずえ教諭が、昨年夏に鎌倉芸術館での職場体験を担当したのがきっかけ。同芸術館の担当者から、プロの演出家や俳優による「演劇ワークショップ」の提案を受け、生徒が直接指導をうける機会をぜひとも設けたいと申し入れたことで実現した。同校演劇部は、4年連続で関東大会に出場する全国屈指の実力校だ。

 当日は、屋外での柔軟体操をはじめ、台本読みなど2時間半びっちり。台本は、望月さん演出による舞台「思い出のブライトン・ビーチ」〔5月28日(土)鎌倉芸術館公演〕を使用した。望月さんからは、口の開き方から声の出し方、どのような気持ちで言葉を語るのか、台詞に対する姿勢など具体的な指示がとんだ。

 指導を通して望月さんは「(同校演劇部員は)感覚的に良いものを持っている。表現することですべてが始まる。このような機会を少しでも与えたい」と話した。また俳優の渋谷さんは「とても積極的。素直なところが素敵」と笑顔で話した。

 渋谷さんを相手に台本読みを行った田部裕士さん(3年)は、「引き込まれるようなオーラがあった」と興奮気味。部長の齋藤睦さん(3年)は「時間がとても短く感じた。この経験は忘れません」と感謝していた。

 台本読みに使用した28日公演の「思い出のブライトン・ビーチ」は、戦争や恐慌が忍び寄る1937年のアメリカを舞台に、貧しいユダヤ人家族7人の絆を描いたハートフルコメディ。演出を手がけた望月さんは、本場ブロードウェイで作品創作経験を持ち、ロングランヒットの「ダウト」日本初演を実現している。

 公演チケットの申し込みおよび問合せは、【電話】0120(1192)40同館チケットセンターまで。
 

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