東北の酒を飲んで、被災地の支援に―。日本酒の愛好家たちによるグループ「鎌倉清酒研究会」(浅野晴道会長)が、今月4日「初夏酒の会」を行った。
「鎌倉清酒研究会」は、「日本酒の素晴らしさを広めたい」と小町通りの焼き鳥店「鉄砲串」を会合場所に、20年以上にわたり活動を続けている。
年に2回、決まって2月と6月の第一土曜日に例会を開催しており、今回は「東日本大震災で被害の大きかった東北を、鎌倉から少しでも応援したい」との気持ちから、東北の地酒が多く取り揃えられた。
会場となった鎌倉パークホテルには、酒好きの会員が取り揃えた「日高見(宮城)」「浦霞(宮城)」「会津中将(福島)」「あぶくま(福島)」「南部美人(岩手)」「菊の司(岩手)」など50種が並んだ。
同研究会メンバーの榎本宏之さんは今回について「東北には良い酒造がたくさんある。多くの人にうまい酒を味わってもらいたかった」と開催意義を語る。
例会には毎回、市内や近隣市を中心に東京都や千葉県、埼玉県など県外からの参加者も多く訪れ、遠くは福岡県から駆けつける人もいるほど人気を博す。
今回も各地から約300人の「酒好き」たちが集まり、心ゆくまで美酒の数々を飲み比べた。ホテルの料理もシェフが工夫を凝らし、笹かまぼこや東北ねぎといった、ご当地県産の食材がふんだんに使われたメニューが用意された。
募金箱を設置するなど、被災地支援も実施。集まった寄付金は、現地の蔵元や酒造組合といった、日本酒関連の団体などに寄付される予定。
鎌倉版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|