今月の4日と5日、建長寺で小学1年生から中学3年生を対象とした合宿が行われ、東日本大震災の被災地である福島県大熊町の子ども20人が招待された。
この合宿は、地域ぐるみの教育システム「全国てらこやネットワーク(てらネット・大西克幸理事長)」が主催したもので、大熊町をはじめ鎌倉市の子どもら総勢50人がウォークラリーや精進料理作り、坐禅などを体験。大熊町の子どもたちは、「とても元気に大はしゃぎ」(主催者)だった。
そもそも大熊町の子どもを招待したのは、てらネットによる被災地支援がきっかけ。震災発生間もない3月23日に、全国に展開するてらネット関係者の紹介で福島県田村市に支援物資の輸送と、必要な物資の調査を実施。そこで、田村市に避難していた大熊町の子どもや保護者をはじめ、町職員らと知り合い、その後も子どもの遊び相手や勉強支援などを行ってきた。
この「てらこや」は、不登校やいじめなど、子どもを取り巻く環境を改善しようと2003年に鎌倉青年会議所の一事業として開始。発足地の鎌倉では、事業をNPO法人化、この取り組みは北海道や沖縄など全国17都市に広がっている。
正力松太郎賞を受賞
NPO法人「鎌倉てらこや(池田雅之代表・早大教授・市内佐助)」がこのほど青少幼年の育成活動に尽力した個人・団体に贈られる「第35回正力松太郎賞」〔主催・(財)全国青少年教化協議会〕を受賞した。先月末には東京グランドホテルで表彰式が行われた。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|