鎌倉版 掲載号:2011年7月22日号
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北鎌倉の洞門山 保全へ 宅地開発行われず 鎌倉市 今年度内の取得を目指す

社会

鎌倉の入口として親しまれる洞門山(坂田代表と)
鎌倉の入口として親しまれる洞門山(坂田代表と)

 宅地開発計画に地域住民から反対運動が起こっていた洞門山(市内山ノ内)が、すべて保全される方向で検討されていることが分かった。今年1月、土地所有の事業者から市に保全を受け入れる内容の申し入れがあったという。市まちづくり政策課では今年度内の取得を目指している。

 洞門山は、JR横須賀線の権兵衛踏切から北鎌倉駅へ向かう線路沿いの砂岩。「好々亭」(2007年閉店)へ続くトンネルの赤い石門と豊かな緑が特徴で、車窓からの景観としても親しまれてきた。

 開発が計画されたのは、そのほぼ全域の約2790平方メートル。08年3月に宅地開発計画が明らかになり、同10月に地域住民による「北鎌倉・洞門山を守る会」(坂田庄次代表)が発足。同12月には、2万人を超す署名とともに市議会へ陳情を提出(全会一致で採択)するなど、保全に向けた活動が行われてきた。

 この保全活動を受け市は、土地を所有する事業者に協力を要請、09年には約7割を保全する案が事業者から提案されたが、「それでは景観が守られない」(守る会)として、地域住民の納得が得られず、平行線をたどっていた。

 昨年2月、事業者から市に改めて開発申請があり、市は法的に問題ないことから開発を許可。しかし、その後も現在まで、工事は行われてこなかった。

 その理由について、市まちづくり政策課では「実際、工事するにあたり土砂の運搬などが、とても困難なことが予想されたのでは」と推測する。

 今後、市は現在見直しを行っている緑の基本計画で洞門山を「都市緑地」に位置づける予定(9月頃に決定)。この行政計画を根拠として、同所保全を目的に事業者から約2600平方メートルを今年度内に取得する計画だ。

 土地の評価額は、外部の不動産鑑定士に依頼し、公正な適正価格を算出。その価格に基づいて事業者と折衝していく。取得にあたり公社の活用が検討されており、同課では「事業者の意向もあるので、早ければ来年の2、3月には取得を完成させたい」と話す。

 守る会では、市の洞門山取得に役立てようと募金活動を予定している。
 

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