今月18日、石上神社(市内坂ノ下)の例祭が執り行われた。神社から坂ノ下の海岸に神輿を運び出し、お清めの神事を行った後、神輿を担いで海の中へ。毎年、沖合いに出た神輿を船に乗せて800メートルほど運ぶが、当日は台風接近もあって中止となった。地域で長年受け継がれている「天王唄」を歌いながら海から引き上げて行く。
石上神社は坂ノ下の御霊神社境内にある大きな石を安置した社。300年前、坂ノ下の浜に大きな岩礁があり、多くの船がここに乗り上げて難破したという。この事態を鎮めるため、岩礁を引き上げ御霊神社内に安置。以降、毎年夏に海の霊を供養するため坂ノ下の町内で祭が開かれ、明治以降、海開きの行事となった。
15人の祭典部で運営される、小規模ながら地域に強く根付く祭。祭典部の原実部長は「小さいころから毎年夏の楽しみ。小学生の時は学校を早退してまで参加した」と話した。
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