鎌倉市は、2003年度に策定した大船駅東口再開発事業(第2地区)の基本構想を見直し、新たに「基本計画」の素案をまとめた。今月8日から市のホームページ(http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/)で公開しており、9月9日(金)まで意見を募集している。該当地区を一体で開発する以前の方針を変更、ブロックごとに段階的に整備できる内容などを盛り込んでいる。
この再開発事業は、07年2月の市議会で予算が否決され、計画が頓挫した経緯があり、市にとっては大きな課題となっていた。担当の市再開発課では、同年6月に開発地域の権利者をはじめ市民対象の意向調査を実施。また都市計画の専門家3人による委員会を設け、提言を受けるなどして計画見直しを行ってきた。
計画の見直しのポイントは3つ。【1】一体的な開発計画を、3つのブロックに分け意向がまとまった街区から段階的に事業を進める。【2】以前は、まっすぐにする計画だった東口駅前の県道を、現在とほぼ同じ線形にし拡幅する。【3】ペデストリアンデッキの高さを、2階相当の計画から現在のJR改札フロア(3階相当)の高さにする。
景観悪化などを理由に前計画で批判が集中した高さ90メートルにおよぶ24階建ビル(5番地)は構想から無くなり、建物の高さは、最大で現在のルミネウィングビル程度(約50メートル)とされる。
1〜3階は、商業施設を主として、「仲通と調和した賑わいある商業集積の維持を図る」として、下町的な雰囲気を残す方針だ。市再開発課では「また来たくなるような街にしたい」と話している。
同課では今年5月に権利者向け、8月上旬には市民向けの説明会を開催した。市は同再開発事業費約200億円程度を見込む。
この基本計画(素案)に対する意見・要望は市拠点整備部再開発課(大船2丁目)まで。【電話】0467(45)3970!0467(47)3029【メール】ur-ofuna@city.kamakura.kanagawa.jp
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