鎌倉版 掲載号:2011年9月30日号
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カレーで雇用創出を 鎌倉から女川(おながわ)町支援のプロジェクト

炊き出しの様子(提供:ちきゅうの子22)
炊き出しの様子(提供:ちきゅうの子22)

 「女川町が相当大変らしい」―同プロジェクトの発起人である「ちきゅうの子22」の蓮見洋平さんは3月、ボランティアで入った宮城県石巻市でこの噂をよく耳にした。人口約16万人で規模の大きい石巻市には日に200人のボランティアが入る一方、隣接する人口約1万人規模の女川町は、受け入れ態勢が整わず、日に2人しか入ってこなかった。その話を聞き、炊き出しのため4月、仲間とともに現地入りした。

 炊き出しには鎌倉で交流のあった「アナン」に協力してもらい、万人が食べられるように辛すぎず、避難所生活を考りょして、野菜を多めに取り入れたカレーを開発。炊き出しは4回に分けて行った。

 震災後の女川町には経済活動が出来る場所がなく、地元の若い人は仕事を求めて外へ流出していた。「このままだと女川町の未来が危うい」と蓮見さんは考え、この炊き出しで作っているカレーを女川の産業にするべく、5月に「女川カレープロジェクト」を開始した。

工場建設を目指す

 炊き出しの他にも仮設商店街の計画に協力。その中で現地の商工会青年部の青山さんと知り合った。青山さんは同プロジェクトの計画に賛同。工場を建設する方向で話がまとまった。

 6月には商品化が進められ現地の工場が完成するまでは「アナン」が製造を代行。8月から1食683円で販売を開始した。首都圏の復興支援イベントや百貨店で主に取り扱っており、市内では「アナン」(極楽寺)で購入可能。売り上げは同プロジェクトの資金となり、工場建設費などにあてられる。「ちきゅうの子22」では販路の開拓を担当し、委託先を募集している。現地の状況が整い次第「ちきゅうの子22」と「アナン」は販売や製造へのてこ入れから徐々に手を引いていく予定。将来的には女川町の一企業として独立させるのが目標。

 一方、現地での工場建設は金銭面での調整に入ってはいるものの、9月中という当初の建設予定からは遅れをみせる。蓮見さんは「10月末までに着工したい」とする。

 「10年、20年先までつながる支援になれば」と蓮見さんは語り、「女川といえばカレーと言われるくらいにしたい」と展望を話した。カレー購入は【電話】0467(25)6416・アナンまで。

 3000食販売することで2人の雇用が生まれる、そんな鎌倉発のプロジェクトが宮城県女川町で始まっている。被災地支援などを行う市民団体「ちきゅうの子22」、鎌倉でカレーの製造販売を行う「アナン株式会社」、「女川町商工会・青年部」が協働で行っている。将来的には法人化し、震災の影響で経済活動が著しく低下した現地での雇用創出を目指している。
 

黄色いパッケージが目印
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