県立七里ガ浜高校(吉田幸一校長)は先月27日、米国メリーランド州のブーンズボロ高校と姉妹校協定を締結した。同校の海外姉妹校は韓国の水原(スウォン)外国語高校に続き2校目。来春にはブーンズボロ高生徒の訪日も検討されており、吉田校長は「今後とも交流を深めたい」と話す。
メリーランド州と神奈川県との友好提携30周年事業として、先月26日から5日間、黒岩祐治県知事ら関係者が同州とワシントンD.C.を訪れた。吉田校長も随行し、直接ブーンズボロ高校を訪問した。
吉田校長は、七里ガ浜高の生徒と職員が事前に折った千羽鶴を持参。また、「米国の生徒に理解してもらいたい」と、鶴の一つ一つに想いがこもっているという英語の解説も添えた。「日本ならでは」と、パンフレットは和紙でつくる工夫も。
茶道師範の資格を持つ吉田校長は、着物姿で会場に入場。地元の小学生による「さくらさくら」の唱歌が響く中で、茶を点てたという。同校には、日本語学科があり、同科生徒は「着物姿にとてもエキサイトしていた」(吉田校長)。
七里ガ浜高では、体育祭や文化祭などをはじめ、部活動紹介など、生徒がどのような生活を送っているかを知ってもらうため、協定締結日に英語版のホームページを開設。まずは、両校生徒同士による電子メールの交換をする予定だ。
ブーンズボロ高では来春の訪日を希望しており、直接の交流も検討されている。吉田校長は「いずれは『フェイスブック』を活用した交流なども興味深い」と一層の交流を期待する。
今回、ブーンズボロ高と姉妹校提携した県立高は七里ガ浜だけ。以前から、英語圏の学校との交流も要望してきた経緯があり、県高校教育指導課では「その希望を把握していた」として、「総合的に判断」し、吉田校長の随行となった。校長は、民間企業出身で海外経験も豊富なことも、影響したようだ。
ブーンズボロ高は4年制(15歳〜18歳)で男女別学、生徒数は990人(七里ガ浜高は830人)。
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