北鎌倉の自然や景観保全、町の活性化を目的に活動している市民団体「北鎌倉湧水ネットワーク(野口稔代表)」が先月21日、六国見山森林公園(市内高野)の北側登山道入り口に、イロハモミジ14本とエゴノキ6本の苗木の植樹を行った。苗木は市と(財)かながわトラストみどり財団から提供を受けた。
同ネットワークは、雪の被害で今後の生育を期待できず、かつ密集して生えているために森を暗くしていたヒノキ約50本を昨年9月に伐採開始。11月に完了し、跡地利用を市と協議した結果、保水力の維持・景観の向上・生物多様性確保などの観点から、イロハモミジなどを選んだ。公園所有者の市と、指定管理者の市公園協会の了解を得て実施した。
植樹は、市みどり課、公園海浜課の職員が立ち会い、近隣住民と同ネットワーク里山インストラクター、市公園協会の協力のもと約20人で行われた。
同ネットワークと里山インストラクターで場所を選定。地中に張った樹木の根に苦戦しながらも、およそ30cmの穴を掘った。花が下向きに咲くエゴノキは、見上げられるように石段沿いに、イロハモミジは前方の眺望を妨げないよう管理道路沿い中心に植えられた。2mほどの立派なイロハモミジに、作業をする人も驚いていた。
将来的に苗木が順調に育てば、ヒノキ伐採跡地周辺では、春はヤマザクラ、初夏は新緑とエゴノキの白い花、晩秋はイロハモミジの紅葉が楽しめ、またその付近からは富士山や箱根の山々、相模湾、丹沢、大船観音などが望めるようになるという。
同ネットワークの野口代表は「官・民がいい形で協働できた。ただ伐採するだけではなく、人の暮らしと自然が深く関わってきた里山を、子から孫へと次の世代に残していけるようにしていきたい」と述べた。
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