年始恒例の「市消防出初式」が今月6日、山崎の浄化センターで行われた。消防22車両が集結し、消防隊員や団員、約550人(主催者発表)が参加した。消防部隊による総合訓練をはじめ、鎌倉・大船の両とび職組合によるまとい振込みにはしご乗り、また今年は東日本大震災による福島原発事故を受け「放射性物質災害訓練」も実施された=写真。
出初式には、市消防部隊・消防団・民間企業の自衛消防隊・鎌倉・大船の両とび職組合・地域の自主防災組織が参加。式典では消防団員の永年勤続功労賞や優良消防分団などの表彰が行われ、自主防災活動優良団体には、「津町内会防災部」が選ばれた。
その後、鎌倉・大船とび職組合による恒例のまとい振込みとはしご乗り、また消防部隊の総合訓練なども実施された。とび職人が、はしごの上で形を決めるたびに観衆からは拍手も。総合訓練では消防隊員がロープを使い、地上から浄化センターの5階まで一気に登る訓練、また消防団による一斉放水も披露された。
今年は新たに「放射性物質災害訓練」も行われ、特殊な防護服で身を包んだ隊員が、放射性物質の除去から被災者の救助までの一連の流れを確認。風向きの確認や放射性物質除去の専用シャワーを使用するなど、臨場感溢れるものとなった。
開会にあたり挨拶した松尾崇市長は、行政として消防施設等の充実化をはかる一方で、行政と市民が一体となった防災体制強化の必要性を訴えた。
当日は、救助工作車や救急車、消防団のポンプ車両など22車両が集結。園児とともに見学した岡本保育園の原田節子園長は「消防車は子どもたちに人気です。毎年参加しています」と話していた。
市内には消防団の分団が28あり、430人の市民が参加している。
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