海抜情報の「見える化」の一助にと、(社)市建設業協会鎌友会(高橋和章会長)は、海抜を表示したオリジナルステッカー500枚を作成、先月28日には同協会の会員により市内鎌倉・腰越地区のカーブミラーなど約240ヵ所にステッカーを貼付した。4月中旬には、深沢・大船地区の約260ヵ所へのステッカー貼付も予定している。
この取り組みは、昨年発生した東日本大震災による甚大な津波被害を受けてのもの。鎌倉市も沿岸の都市であることから、同協会の青年部にあたる鎌友会が津波対策の一環としての海抜可視化に、建設業者のスキルを活かそうと、昨年7月ごろに企画した。
ステッカーの貼付場所は、市が管理するカーブミラーの支柱や広報掲示板などで、海抜15m以下を対象としている。
鎌友会では、市が管理する海抜データを基にし、沿岸部を中心に市が設置を進めている海抜表示板との重複を避け、貼付場所を選定したという。
当日は、市役所で作業内容の確認および式典が開かれ、松尾崇市長や市総合防災課の長崎聡之課長らも出席した。
挨拶した建設業協会の加藤浩利会長は「津波の映像を見て言葉を失った。鎌倉に置き換えて想像したら恐ろしい。今回のステッカーは、地域住民をはじめ観光客にも役立ててもらえたら」と話した。松尾市長は、「できることからやっていくことが大切。今回の協力はありがたい」と感謝した。
鎌倉市建設業協会では、藤沢市や茅ヶ崎市の同協会と横のつながりをいかした海抜ステッカー設置にも取り組んでいる。
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