親子で防災意識を高めてもらおうと、市民団体の鎌倉子育てガイド(コソガイ・入江麻理子代表)がアニメーション「にげろ〜地震が起きたら」他を制作、先月末からインターネットの動画サイトなどで紹介している(詳細はhttp://www.kosogai.com/)。27日には、市内岡本の鎌倉みどり幼稚園(高方子園長)で同作品の上映が行われた。
同催しには市総合防災課の職員も参加し、園児37人を前に災害時に必要となるラジオや毛布、防寒具などを入れた「防災バッグ」や、水や乾パンなどの「避難生活用品」の説明も行われた。
今回、コソガイが制作したアニメーションは、可愛らしい子ブタを主人公にしており、「にげろ」を主題に「地震が起きたら」と「準備編」の2作品からなる。
地震が起きた場合には、机の下に入って頭を守ることや、海や川のそばでは高いところに逃げること、ラジオやテレビで情報を確認することなど、災害対策のイロハを文字と効果音を使用し伝えている。準備編では、必要な防災用品などをイラストを用いてわかりやすく紹介している。
この作品が制作開始されたのは昨年10月ごろ。入江代表は地震発生後、4月と6月に被災地に入り、平時からの防災対策の必要性を痛感、万が一に備え可能な準備をしようと思い立った。
市総合防災課の協力を得ながら内容を検討し、娘の帆南さんがイラストや作品内容を考えたという。今年の3・11までに完成させようと取り組んできた。
入江代表は、「意外と子育て世代の大人が防災知識を持っていない。その大人たちが子どもを通して、正確な情報を知ってもらうことも目的の一つ」と話す。市総合防災課の長崎聡之課長は、「子どもと大人が一緒に学べるこの作品は、新しい発想」と評価していた。
コソガイでは、市の協力を得て、アニメのキャラクターを使ったチラシ「にげろ」と、動画を収めたDVDを3月中に市内の保育園、幼稚園、市立小学校などに配布予定。
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