清泉女学院中学高等学校の演劇部は先月18日、「かながわ部活ドリーム大賞」の文化賞を受賞した。半世紀超の活動と昨夏に全国大会へ初進出した実績が評価された。これは著しい功績のあった高校や部活動を対象に県教委が表彰しているもので、今回で5回目。
「少人数でも気持ちを伝えられる演技を」。先輩から綿々と受け継がれてきたこの精神を胸に、同校演劇部は活動してきた。
1952年の創部から59年目にして初めて全国大会への切符を手にしたのは昨年の夏。2人の老女と思い出の写真をめぐる物語を描いた「モンタージュ・はじまりの記憶」を携え挑み、優良賞を受賞した。
高校演劇の1年は、夏に始まり夏に終わる。夏から秋に行われる地区大会と県大会を通過すると、翌年1月に関東大会、8月に全国大会へと進む。今年度は惜しくも地区大会で敗退。「湘南地区は強豪校が多い。でも怖がらずにまた来年も頑張りたい」と部員一同意気込みを語った。
かながわ部活ドリーム大賞の文化賞は、文化芸術全般への貢献が大きい学校と、各種大会などで全国的に注目される著しい成果があった団体に県教育委員会が贈るもので、今年は5つの学校や部活が受賞した。08年度には同校音楽部も文化賞を受賞している。
同部は、約60年におよぶ活動と、校則による週2回の活動制限のもと全国大会へ初出場した実績が評価されたようだ。部長の池田志保さん(17)は「まさか賞がもらえるなんて思わなかったので、本当にうれしい。後輩を信頼して指導してくれた先輩たちに感謝している」と語り、瀧康秀顧問は「限られた時間で結果を残す、生徒の頑張りが認められたのは大変ありがたい」と話した。
現在同部は、4月27日(金)、28日(土)に行われる「清泉祭」に向けて練習に励んでいる。フランス革命を描いた「Orphans of the Storm」を公演予定だ。
![]() 賞状を手に笑みを見せる2年生(15日 清泉女学院)
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