精神障害者の就労支援活動を行うNPO法人「道」(岩立実勇代表=人物風土記で紹介=)は今年の4月に設立10周年を迎えた。2月には扇ガ谷の地域作業所を分離し、小町に「道工房」を開設、7月12日(木)からは初となる展示会「道工房展」を行う。同法人では、いずれは作品の販売など「今回の取り組みが就労の一助になれば」と期待する。
7月12日から小町にある「ギャラリーやまご」で開催される「道工房展」には、利用者がこれまでに制作してきた約60作品が並ぶ。
2月に工房を開設するまで作品制作は、月2回のパステル画教室のみで行っていた。同教室は扇ガ谷の作業所で行っていたため、他の活動との切り離しが難しく、利用者の集中を妨げてしまうことが多々あったという。
工房開設により活動が週2回に増え、パステル以外の画材の取り扱いが可能になるなど、環境が充実。アート部門リーダーの下山田千賀子さんは「のびのびと、各自のペースで制作活動に臨めている。絵を介すことで感情表現ができる人もいるので、工房はとても良い環境」と話す。今後はこれらの作品をエコバッグやTシャツ、マグカップなどに加工し、就労の一助となる体制作りを目指していく。
「道」は2002年4月に岩立代表が立ち上げ、現在7人の職員と約40人のボランティアで活動している。地域のつながりを深めていくことで、利用者の生活の幅を広げることを目指しており、近くに住む独居老人を招いての昼食会や、地域でのバザー開催などを行っている。
「道工房展」は7月12日(木)から17日(火)までギャラリーやまご=小町2の2の10=で開催される。午前10時から午後5時、入場無料。問い合わせは【電話】0467・53・9201道工房へ。
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