市教育委員会は9月3日、市立16小学校と9中学校の児童生徒や教職員に対して、「『いじめのない学校』を目指して」としたメッセージを送り、併せて6頁のリーフレット、いじめに対してのメッセージ用・スローガン用の2種類の掲示用ポスターを配布した。
これは、国内でいじめが原因とみられる中学生の自殺事件が発生したことを受け、全国的にいじめ対策の点検・改善が求められるようになっていることから、新学期に向け各学校が足並みを揃えて問題に対応していけるようにと市教委が働きかけたもの。
児童生徒に対してはB4判の掲示用ポスターを各クラスに配布。ポスターは、「いじめは絶対にいけないこと、どんな理由があっても!」と題し、「相手の気持ちを考えよう」「いじめを見たり聞いたりしたら、声をあげよう」「一人でなやまず相談しよう」という内容だ。また、市のスローガン「いじめを、しない!させない!見過ごさない!」を記載したA3版のポスター(2007年作成)も各学校に5部ずつ配布した。
各学校の全職員に配布したリーフレットには「いじめの定義」「いじめの態様」など文部科学省の調査から引用した内容が記載されている。さらに「いじめ発見のポイント」として、日常生活でいじめられている子どもが送るサインの例を挙げ、小さなことでも見逃さないようにとの呼びかけや、いじめの情報を受けた際の対応等が盛り込まれている。
いじめ対策の一環相談窓口も設置
市教委では、今年7月下旬に市立全25小中学校を対象にいじめに関するアンケートを実施。8小学校、5中学校で、計23件の該当があったことを明らかにし、いじめ対策について、2学期が始まるまでに方向性を示したいとしていた。今回の働きかけはその一環とされる。
市では、いじめに関する電話相談窓口を設けている。教育相談員が対応し、児童生徒、保護者のほか、教職員からの相談も受け付ける。【電話】0467・24・3386、または3495市教育センター相談室へ(月から金曜日、午前9時から午後5時、土日祝は休み)。
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