県立深沢高校(吉川勝啓校長)で11月1日、犯罪被害者のインタビュー映像を用いた「いのちの大切さを学ぶ教室」が行われた。
1年生197人を対象に、県警本部被害者支援室の瀨戸伸也警部補(33)と、NPO法人神奈川被害者支援センターの吉田佳南子さん(63)が講師を務めた。
会場では、集団暴行で中学3年の息子を失った母親や、飲酒運転事故で両親を亡くし自らも大けがをした大学生のインタビュー映像が流され、被害者の苦痛がいかほどであるか、「生」の声を生徒たちに伝えた。
吉田さんは、いじめに関するエッセーを紹介し、「一度、いじめられている人の立場で考えてほしい」と呼びかけた。瀨戸警部補は「悩みは一人で抱え込まず、誰かに相談してほしい。いじめに気付いた人は、ちょっとした勇気をもって助けて欲しい」と訴えた。
初めて同教室を実施した同校の小田嶋均教頭は「生徒にとって考えるきっかけになったのでは」と語った。
今回の取り組みは、鎌倉警察署所属のスクールサポーターが市教委をはじめ市内県立高校に働きかけ実現。今後、市立9中学校や横国大附属中学校で順次、同教室を実施する予定。
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