鎌倉市内の寺社を中心に扁額や山号碑、寺標、社号碑、歌碑など50の「書」について解説した「鎌倉の書」(青山碧雲(へきうん)著)が12月下旬に木耳社から発行された。
著者の青山さん(80)は愛知県江南市在住の書家。2008年、10年と京都の寺社を主に取り上げた同様の書籍を手掛けている。
鎌倉を取り上げたことについて青山さんは、「京都の次は東の代表的なところを考えた」と話す。一昨年末から昨年の春まで、愛知県から十数回、日帰りで鎌倉に足を運び取材。印象に残った書として、市内極楽寺の「成就院」(扁額)や長谷寺境内の「地蔵堂」(扁額)、北鎌倉の「東慶寺」(寺標)を挙げた。
「すばらしい書がたくさんある。うまいものばかりではないが味がある」と青山さんは寺社などの書の魅力を語る。「書家はまとまり良くうまく書こうとするが、僧は書を気力で書く」と話し、人間性のにじみ出た書の数々を評価していた。
鎌倉について「京都ほどあか抜けていない。そこが魅力でもある。こじんまりしているところも取材しやすかった」と話した。青山さんは現在も100人近い子弟を持つ。問【電話】03・5256・7730木耳社へ。
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