市内鎌倉山の(仮称)扇湖山荘で3月16日、鎌倉造園界(川㞍祐治会長)による庭園整備が行われた。
同会と鎌倉市の間では昨年1月、庭園の維持管理に関する協定が結ばれており、今回の整備もそれに基づくもの。当日は職人15人が参加し、伸びた枝やうっそうと茂ったつるを剪定した。
同会の津田一郎さんは「市の大切な財産なので良い状態の庭園に戻したい。ここまでの規模の庭園は市内でもほとんど残っていないので、若い職人が伝統の技術を受け継ぐ良い機会にもなる」と話していた。
同山荘は1934年、ワカモト製薬創業者の長尾欣彌の別邸として建築され、美術館や料亭、研修所として利用された後、10年10月に(株)三菱東京UFJ銀行から市に寄贈された。戦前の和風文化を伝える市内屈指の大型遺構で、庭園は高名な造園家の七代小川治兵衛の手によるものとされる。
鎌倉版のローカルニュース最新6件
|
台湾への募金箱設置4月19日 |
|
|
|
鎌倉山かるた会 大会で躍進中4月19日 |