登録を「まちづくり」の契機に
―世界遺産に登録されると、どのような効果が期待できるとお考えですか。
「まず、このまちを守るため、良くするための登録、ということを知って欲しい。これまでは、何もしなくても鎌倉へ観光客が訪れていました。登録は『世界遺産にふさわしいまちづくり』を真剣に考えていく良いきっかけになると思います」
―予想される観光客の増加についてどう思われますか。
「日本人は一時的には増えるが、すぐに現状に戻ると見ています。外国人が増えるのでは。問題は受け入れる側の態勢が整っていないこと。両替所が無く、クレジットカードを使える場所も少ない。『スイカ』などの交通系ICカードを店舗に導入するなど、個人の消費金額を増やす対策も必要だと思います」
―観光協会として登録に向けての事業展開、まちづくりの展望は。
「協会会員に対し『外国人観光客受入れセミナー』を行い、英語の案内指導やメニュー改善など、外国人観光客への対処や、もてなしの意識を高めています。また、JR鎌倉駅の発車ベルを唱歌『鎌倉』にする、鎌倉にリピーターが多いことを利用してサポーターを募る、鎌倉オリジナルのICカードを作るなどを構想中です。フィルムコミッションにあたる組織を今年度中に立ち上げ、撮影にもルールを設けたいと思います」
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鎌倉山かるた会 大会で躍進中4月19日 |