鎌倉版 掲載号:2013年5月17日号
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北鎌倉明月荘 市民団体が維持管理へ 県と協働事業協定を締結

文化

昭和期の代表的な和風建築
昭和期の代表的な和風建築

 市民団体「神奈川まちづかい塾」(小林紘子代表)が、北鎌倉にある古民家「明月荘」の敷地の保全と有効な活用を目指した協働事業に関する協定を4月24日、県と締結した。今後10年間、同団体が管理を請け負い、同地の整備を進めていく。

 「明月荘」は1947年に実業家、石橋又義氏が土地を購入し、民家を建てたもの。庭園の広さは2600平方メートルあり、山林部も含めると1万4千平方メートルに及ぶ。10年ほど石橋氏が住んだものの、67年に売却。69年、同地にマンション建設の計画が持ち上がると、地域住民は「景観が損なわれる」とし、反対運動を開始。同地を保全するべく県に買い取りを要請し署名運動を重ねた結果、71年に県開発公社に所有権が移行した。80年からは市が社会教育施設として借り上げ、サークル活動やイベント開催などが行われたという。

 市民に親しまれた社会教育施設「明月荘」も、老朽化と財政難が影響し、2010年7月に閉鎖。同地で茶会などを開催していた神奈川まちづかい塾が「昭和期の立派な和風邸宅なのに、このまま放置すると朽ちてしまう」と整備を行うために、県に立ち入り許可の申請を行った。翌11年9月に月2回の立ち入り許可が下り、庭園の整備と建物の清掃を開始した。

 現在、同地の整備には、同団体のメンバー約30人のほかに、地域住民による「北鎌倉明月荘の会」(小林紘子会長)約10人と近隣住民らが参加しており、庭の手入れなどを行っている。

保存のための協定

 事態が変わったのは今年1月。大雪で裏山の大木が家屋に落下、屋根に穴が開いた。県の所有物である建物には手を加えることが出来ないため「このままでは倒壊してしまう」と修復を県に申請。同時に今後も継続的に管理していけるよう、県自然環境保全課と調整を進めたところ、過去1年間の実績と今後10年間の保全利活用計画が認められ、今回の協定締結となった。

 屋根の修理は日本古民家保存協会から190万円の出資を受け4月25日から開始。山林部も整備し、竹林には歩道を設置している。

 明月荘の会の川上靖治さんは「整備や修復を通して人々が自然とふれ合える場になれば。今後、子どもたちやお年寄りに自然を楽しんでもらったり、講習会やお茶会を開催していきたい」と話している。

 同会では、明月荘の手入れを行うメンバーを募集している。毎月第2、4金曜日の午前9時から午後1時まで。雨天中止。ハイキング用の靴と帽子を着用、服装は汚れても良いもので。飲み物、食料は持参。参加の際は事前に連絡を。

 問【携帯電話】090・3228・8341川上さん
 

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