三浦半島4市1町の首長が、地域の共通課題や活性化について話し合う「三浦半島サミット」が10月11日、鎌倉市役所で初めて開催された。
出席したのは、吉田雄人横須賀市長、山梨崇仁葉山町長、松尾崇鎌倉市長、平井竜一逗子市長、吉田英男三浦市長の5首長。
この日の会合では、吉田横須賀市長を会長に選出したほか、話し合いのテーマを観光分野での連携強化とすることが確認された。「三浦半島」には豊かな自然といった観光資源がある一方で、市域を越えた情報提供や施設の利用などは進んでいない。今後はこうした課題を解決しつつ相乗的な魅力の向上、地域の活性化を目指す考え。
また、地場産品を相互販売することや役所間の人事交流、医療分野の連携などについても、意見が交わされた。
「サミット」開催のきっかけは今年8月。吉田横須賀市長の呼びかけにより5首長が会合を持ち、連携強化を進めることが決まった。吉田市長は「三浦半島の周囲には横浜、川崎、湘南などブランド力の高い地域がある。少子高齢化が進み都市間競争も激しくなるなか、半島全体として魅力を高める必要があると考えていた」と狙いを話す。これまで4市1町の首長が定期的に集まる機会はほとんどなかったという。今後は年複数回開催し次回は来年5月頃に逗子市で実施の予定。
松尾鎌倉市長は「地域の共通課題を解決するとともに、年1800万人が訪れる鎌倉の観光資源を三浦半島全体の活性化につなげる方法を考えていきたい」と話した。
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