鎌倉市は現在進めている公共施設再編計画についてもっと市民に知ってもらおうと、漫画パンフレットを作成した。漫画は鎌倉女子大の学生が担当。11月から配布を開始している。
パンフレットのタイトルは「マンガでわかる公共施設再編の取組」。大学生の「若宮渚」が同級生や教員と一緒に市の公共施設が抱える問題について学ぶ、というストーリーだ。A4判で全ページカラー、8ページ。市役所1階のロビーや市内各支所で手に入れることが出来る。また、市ホームページからも閲覧可能。
パンフレットの制作は、公共施設再編の取組みを分かりやすく知ってもらおうと、7月に市が鎌倉女子大学に依頼した。同大作画研究部2年の遠藤志保さん、河原朋香さん、1年の松坂美羽さんの3人が制作を担当することになった。
遠藤さんは「研究部の活動は学内での発表に留まっていたため、学外に発信する良い機会だと思った」と参加の動機を話す。これまで3人ともイラスト制作しか経験がなく、漫画を描くのは今回が初めて。商業作品を参考にしながらコマ割りの勉強をし、同部の仲間にアドバイスを貰いながら描き上げた。遠藤さんは「ちゃんと完成して良かった。資料をじっくり見ることで、公共施設の現状に気付くことができた。この漫画が少しでも多くの人に興味を持ってもらえるきっかけになれば」と話す。
市内にある公共施設は約230。築30年以上の施設は現時点で全体の65%にのぼり、老朽化が進む。20年後には97%となり、継続利用が困難になることが予想されるため、既存施設の機能を複合化するなど公共施設の再編が検討されている。市経営企画課では「市民生活に深く関わることなので、今回のパンフレットを作成した。漫画にすることで分かりやすくなったと思う。是非読んでほしい」と呼びかけている。
問【電話】0467・23・3000市経営企画課
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