トライアスロン日本代表・鎌田さんから指導を受けた
子どもから高齢者まで、あらゆる世代の人が多様なスポーツを楽しめる「総合型地域スポーツクラブ」を、鎌倉で新たに設立しようという動きが進んでいる。その第一歩となる子ども向けランニング体験会が１月13日、山崎浄化センターで実施された。
当日集まったのは幼稚園児・小学生ら35人。トライアスロン日本代表の経験も持つ鎌田和明さんの指導の下、ゲーム感覚の運動やラダーを使ったトレーニングを受け、「走る時はしっかり太ももを上げて」「スタートの時は頭を下げててっぺんから進むように」などのアドバイスを受けた。体験会の最後には全員参加のリレーも行われた。
姉妹で参加した朽津和香さん、遥香さんは「速く走るコツを教わって参考になった」と感想を話した。
この体験会を開催したのが「鎌倉カルチャー＆スポーツクラブMi-Ku-To」設立準備委員会。和田隆代表は学生時代にスポーツ経験はないものの、30年以上ランニングを続け、市のスポーツ推進員も務めている。
和田さんは約１年前に総合型地域スポーツクラブという存在を知り、その趣旨に深く共感。知人の自治会関係者らに呼びかけたところ６人が準備委員会に集まった。県立体育センターから運営に関するアドバイスや指導者派遣で支援を受けながら、和田さん自身も日本体育協会が主催するスポーツリーダー、アシスタントクラブマネージャーの資格を取得するなど、クラブ設立へ着実に準備を進めている。まずは４月に「子供ランニングクラブ」として活動開始を予定している。
総合型地域スポーツクラブは、ドイツをはじめヨーロッパでは１００年以上の歴史を持つ。日本でも普及が進んでおり、昨年７月現在、県内では74クラブ、市内では「ＮＰＯ法人湘南ルベントスポーツクラブ」が２００５年から活動する。
和田さんは「施設や指導者の確保など課題も多いが、クラブが地域に必要だと確信している。ネットワークを広げながら、種目も徐々に増やしていきたい」と話す。子供ランニングクラブ体験会は２月１日（土）、８日（土）にも開催される。詳細は【電話】０４６７・４２・６３４８和田さんへ。
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