昨年10月13日に94歳でこの世を去った漫画家で絵本作家のやなせたかしさんが責任編集を務めていた季刊誌「詩とファンタジー」の最新号が1月19日に発売された。「やなせたかし追悼号」と題した今回は、東日本大震災発生により中止となったやなせさんの生前葬に寄せられたコメントが初公開されている。昨年1月に他界した詩人の柴田トヨさんが「次の世界では弟子としてお導きください」とつづるなど、漫画家や女優、イラストレーターなど各界著名人からのメッセージから、やなせさんの温かい人柄をうかがい知ることができる。
発行元のかまくら春秋社の山本太平さんは「今回はやなせ先生が残してきたことを振り返ることができる号です。これからは先生が大切にしていた叙情詩への思いを引き継いでいきたい」と話した。今後は雑誌を支える「詩とファンタジー刊行委員会」を中心に、発行を続けていくという。
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