神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2014年3月14日 エリアトップへ

「希望桜」の下に復興願う 笛田公園で記念植樹

社会

公開:2014年3月14日

  • X
  • LINE
  • hatena
植樹を行う参加者ら
植樹を行う参加者ら

 東日本大震災発生から3年となった3月11日、笛田公園に「日本三大桜」の一つにも数えられる福島三春滝桜の子孫樹が植樹された。玉縄桜をひろめる会(吉田充代表)が、被災地支援を行う未来連福プロジェクト(斎藤美代子代表)、市内で避難生活を送る鎌倉福島避難者有志(吉岡孝雄代表)の会員らを招いて行ったもので、1本の苗木に復興への願いと支援への感謝を込めて、交流をはかった。

 3月11日、笛田公園の駐車場脇の一角に、福島三春滝桜の子孫樹にあたる苗が植えられた。当日は約50人の参加者一人ひとりが「しっかり大きくなってね」などと声をかけながらスコップで土をかけ、植樹が終わると桜を囲み1分間の黙とうをささげた。

 この桜には鎌倉市民の「3・11の出来事を忘れない」という被災地に対する思いと、避難生活を送る被災者の「鎌倉での支援への感謝を忘れない」という思いを込めて、「希望桜」という愛称が付けられた。

3団体合同で実施

 きっかけは2年前の3月。玉縄地区の固有種・玉縄桜の普及活動を行う「玉縄桜をひろめる会」の長田克巳さんが岩手県陸前高田市を訪れ、同市に玉縄桜6本を植樹した。「多くの人に喜んでもらい、桜には人の心を癒す力があると改めて感じた」という長田さん。その帰路、福島県三春町を訪れて、日本三大桜の一つに数えられる「三春滝桜」を観賞した。「樹齢1千年と言われる威容を目の当たりにして、感動しました」と振り返る。

 長田さんは同年秋、三春滝桜の子孫樹にあたる苗木3本を取り寄せた。同会の苗木場で育成しながら、「3・11を風化させないためのシンボルにしたい」と植樹する場所を市とともに検討してきた。

 ちょうどこの頃、被災者を鎌倉に招くなどの支援活動を続けている「未来連福プロジェクト」の斎藤代表や、鎌倉で避難生活を送る福島県出身者のグループの代表、吉岡さんと知り合ったことから、3月11日に3団体合同の植樹を笛田公園で行うことが決まった。

 吉岡さんは「鎌倉で生活した証が欲しいと思っていたのでうれしい」と話し、長田さんは「桜の苗を通じて、それぞれの立場の人間が思いをひとつに出来た。これからも交流を続けていきたい」と話した。

鎌倉版のトップニュース最新6

ペット避難の指針策定

鎌倉市

ペット避難の指針策定

受け入れ条件や備え示す

3月29日

市内初、EV路線バス発車

市内初、EV路線バス発車

江ノ電が2台運行へ

3月29日

閉院一転、産後ケア継続へ

閉院一転、産後ケア継続へ

旧バースクリニック

3月22日

新庁舎設計費含み可決

24年度予算案

新庁舎設計費含み可決

位置条例案は否決のまま

3月22日

高校生ミュージカル上演

小泉さん浅川さん

高校生ミュージカル上演

30日、オリジナル脚本で

3月15日

車いすでも「パリに行く」

城廻・前田詩生さん(9歳)

車いすでも「パリに行く」

自作品販売、五輪渡航費に

3月15日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook