源頼朝が建設した巨大寺院の跡地で、現在は史跡公園としての整備が進む永福寺(ようふくじ)跡(二階堂)で3月25日、見学会が開催された。
当日は晴天に恵まれたこともあり、市民約200人が参加。3つのグループに分かれた参加者らは、南北に「薬師堂」「二階堂」「阿弥陀堂」という三つの堂が並ぶ伽藍や、堂の前面に南北約200m、東西約70mの池が設けられていたことなど、当時としては全国有数の規模を誇る寺院だったことなどを市職員から説明を受けた。
また市職員が庭園に四季折々の草花が植えられていたことなどに触れ「寺院という枠だけでは収まらない規模やスケールの大きさがある」と話すと、熱心にうなずく姿も見られた。
山ノ内から訪れた田中康彦さん(66)は「鎌倉の歴史の新たな一面が分かり興味深かった。義経や藤原氏を弔うためにこれだけの寺院を建てたのだと考えると、非情な頼朝のイメージが変わった」と話した。
永福寺跡では2016年春のオープンを目指し史跡公園としての整備が続けられている。2014、15年度は北側翼廊や遣水、庭園の整備を行う予定。
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