市内台3丁目から大船3丁目に向けてかかる「大船立体」の大船側が完成し、3月28日に暫定開通した。これに伴い、80年以上、大船地区の玄関口として利用されてきた「小袋谷跨線橋」はその役割に幕を下ろした。立体の完成は2年後を予定している。
「大船立体」の出口にあたる交差点「大船3丁目」は、小袋谷跨線橋へ入る交差点より100mほど南東に進んだ場所にある。新たに信号や右折レーンが設けられ、腰越方面から大船への入口は装いを新たにした。
開通の瞬間を見届けた小袋谷在住の男性(81)は「道が整備されることで救急車も入ってきやすくなると思う。歩道が使えるようになれば車いすの人や子ども連れの人も安心して利用できるのでは」と話した。
日本で最初の自動車専用道路として1931年に設置された小袋谷跨線橋は建設から80年以上が経過し、老朽化や道幅の狭さが問題になっていた。そのため県は「大船立体」の整備を、2002年から段階的に進めてきた。
「大船立体」は県の都市計画道路「腰越大船線」の終点部に位置し、接続する道路と一体で整備される。今後は大船3丁目の交差点から鎌倉武道館前の台3丁目交差点(仮称)までを結ぶ約370mの整備を予定しており、完成すると旧跨線橋の2倍以上の幅となり、3・5mの歩道も設けられる。
暫定開通の現時点では車道のみ利用可能。歩道は立体完成時に使用開始となる。県藤沢土木事務所によると、今後は5月頃から旧跨線橋の取り壊しをはじめ、2年後までに道の拡幅と橋の延長工事を完成させる予定だという。
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