御成小「講堂」の保全活用をめざす会(中島章夫会長)が4月25日、発足した。同会は「講堂」の歴史的価値を再認識し、保全と活用を目指して活動する。利用方法がないまま「講堂」の老朽化が進んでいる現状に、危機感を持つ市民有志によって設立された。
御成小学校は1933年10月、鎌倉御用邸の払い下げを受けて、木造2階建て2棟、平屋1棟、講堂からなる校舎が完成し、同年12月に鎌倉郡御成尋常高等小学校として、21学級で授業が始まった。1947年に鎌倉市立御成小学校と改称し、現在に至る。
同校は1998年、木造校舎の老朽化を受け行われていた改築が完了した。柱や手すりなどを再利用することで開校当時の雰囲気を残し、建築界や地元住民から高く評価された。
ただ、「講堂」はこの時点で活用方法が定まらず、予算などの関係もあって、改築は実施されなかった。その後、世界遺産登録に合わせて登録資産のガイダンス施設の整備なども検討されていたが、実現しなかった。
発起人の1人、福澤健次さんは「講堂の価値をまずは多くの人に知ってほしい」とし、「若い人も含めどう残すのか、何に使うのか、といったことを議論し、形にして行政に働きかけていきたい」と話す。夏に向け、シンポジウムや講堂の見学会を企画しているという。
問い合わせは【電話】0467・24・8062福澤さん、または【URL】http://onarikodo.blog.fc2.comへ。
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