笛田在住の映画監督・樋本淳さん(50)が長編映画「サンセットドライブ」を完成させ、7月13日(日)に鎌倉生涯学習センターで入場無料の試写会を行う。父と子を中心に家族の情景を描いた作品は、そのほとんどを鎌倉市内で撮影。主演には七里ガ浜在住の小林敬さん(45)が抜てきされた。
樋本監督が今回の作品を構想したのは1年半ほど前。妻が第2子の出産で家を離れていた1週間、当時4歳の息子・涼くんと2人きりで生活したことがあったという。「息子の話すことが本当に面白く、この感性を作品に残したいと思った」と家族を題材にした脚本を書き上げた。
物語は離婚を目前にした家族の姿を描いたもの。子ども役には幼稚園年長になった涼くんを起用し、スタッフの縁から出演が決まった女優の佐伯日菜子さんが母親役を演じた。そして主役の父親役には市内在住で樋本監督の旧友・小林さんが抜てきされた。「20年位会っていなかった」という2人だが、SNSを通じて近況を知ると「昔と少しも変わっていないことが分かり、この人しかいないと感じた」と出演を打診。普段は建設関係の仕事に就き、演技経験はゼロという小林さんも「樋本監督に協力したいと思った」と快諾した。
撮影は昨年9月ごろ。ロケ地は小林さんらの意見を取り入れ、地元住民だからこそ知る風景がカメラに収められた。また、全編モノクロ撮影など、鎌倉とゆかりの深い小津安二郎監督への「オマージュ」も随所に散りばめているという。
樋本さんは「鎌倉は元々映画の街だった。『鎌倉発』の作品として再び街に映画の火を灯すことができれば」と話している。
試写会を開催
7月13日(日)、鎌倉生涯学習センターで試写会を開催する。午後6時30分開場、7時上映。入場無料。樋本監督と佐伯さんのトークも予定。事前予約優先。問合せは【FAX】0467・32・9390事務局へ。
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