市内笛田在住の日本画家・村田林藏さんがこのほど、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を題材に描き、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の英訳詩をつけた作品を、駐日米大使館に寄贈した。
村田さんがこの作品を描くきっかけとなったのは、昨年11月、キャロライン・ケネディ駐日米大使が一本松を訪問し、「被災地の人々の姿に『雨ニモマケズ』を思い浮かべた」と話したという報道を目にしたこと。
岩手県出身で、被災地支援を目的に鎌倉で初となる個展を今年3月に企画していた村田さんは、この逸話に触発され作品の制作を決めた。英訳詩は妻で同じく日本画家として活躍する宏子さんが完成させ、その後、このエピソードを聞いた関係者の取り計らいで寄贈が決まったという。村田さんは「岩手県人の誇りである賢治の詩を、ケネディ大使が知ってくれていたことがうれしかった。震災から3年が経ち、被災地への関心が徐々に薄れているが、これからも自分なりの支援を続けたい」と話していた。
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