「マナーアップ条例」により、海水浴場の風紀改善を目指す鎌倉市。このほど、7月30日までの約1カ月間に、条例が定める「迷惑行為」に対する改善指導の件数を明らかにした。
「鎌倉市役所です。条例で入れ墨は露出しないようにお願いしています」。8月2日の由比ヶ浜海岸。チェアに寝そべりながら体を焼いていた男性2人に市職員が声をかけた。男性らは不満そうな顔をしながらも、上着やタオルを羽織る。
マナーアップ条例では、指定の喫煙所以外での喫煙や入れ墨の露出、危険な遊具の使用など9項目を「迷惑行為」と定め、これらの行為が見られた際に改善を求めている。巡回の市職員と警備員が7月1日の海開きから30日までの1カ月間で、迷惑行為に対して実施した「声かけ」は2121回3429人。内訳は喫煙が最も多く、入れ墨の露出と続く。市観光商工課では「声かけを行うとほとんどの場合で改善されており、一定の効果はあると考えている。とにかく粘り強く続け、条例で定める迷惑行為を浸透させたい」とする。
一方、7月31日までに鎌倉市には、音楽イベントを開催する海の家の騒音や海水浴場から駅へと向かう途中でゴミを投棄するといった若者のマナーに対する苦情・意見が19件寄せられた。
8月3日には酒に酔った18歳の自衛隊員による女性暴行事件が発生。鎌倉市が目指す「賑わいと安全の両立」の実現に対し、依然として市民から厳しい目が向けられていると言えそうだ。
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