神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2014年10月3日 エリアトップへ

「鎌倉・ナッシュビル友好協会」の代表を務める 坂(ばん) 麗水さん 雪ノ下在住 68歳

公開:2014年10月3日

  • X
  • LINE
  • hatena

鎌倉を語り継いでゆく

 ○…日本のみならず、海外での演奏経験もある薩摩琵琶奏者。地元鎌倉では様々なイベントで活躍しており、その過程で多彩な顔を持つようになった。そのひとつ、鎌倉・ナッシュビル友好協会の代表として9月20日、パートナーシティ締結調印式に臨んだ。「会員の悲願だったので素直に嬉しい。これからも外に向かって鎌倉の良さを伝えていきたい」と笑顔で語る。

 ○…大阪生まれ東京育ち。23歳の時、結婚を機に鎌倉へ移り住んだ。6人の子どもを育て上げるなかで「当時は『御谷騒動』の熱気が残っていた頃。尊敬できる人が多くいて、たくさんの刺激を受けた」と振り返る。薩摩琵琶との出会いは子どもが通う御成小学校に改築の話が持ち上がった時、後の師となる琵琶奏者に演奏会の開催を頼んだのがきっかけだった。平家物語に代表される「鎮魂の語り」として鎌倉時代に盛んだったとされる民衆の歌の奥深い魅力にのめり込み、「必死で練習してきた」との思いは強い。

 ○…鎌倉・ナッシュビル友好協会の代表に就いたのは2013年。「気が付いたらなっていた」というが、きっかけは昨年4月に鎌倉市友好訪問団の団長としてナッシュビルで行われた「桜祭り」に参加したこと。オープニングセレモニーでは演奏を披露した。現地は現在のポップミュージックの源流とされるブルーグラスが盛んな街。「民衆の歌として親しまれてきた音楽に琵琶と通じるものを感じる」と両市提携の意義を話す。

 ○…「東日本大震災以降、鎌倉は歴史や文化だけでなく人も魅力なのだと再確認した」と話し、多くのチャリティーイベントに参加する。それは自分たちで現実を変えようと様々な活動を行ってきた先人たちの姿に重なる。「私にとって何よりの誇りは、子どもたち全員が鎌倉のことを好きでいてくれること」。鎌倉の歴史とともに歩み、得てきたその経験を、琵琶のように未来へと語り継いでゆく。

鎌倉版の人物風土記最新6

佐々木 卓栄さん

大船警察署長に就任した

佐々木 卓栄さん

市内在住 55歳

3月29日

伊藤 大晴さん

今季から鎌倉インテルの主将を務める

伊藤 大晴さん

横浜市在住 23歳

3月22日

田原 充さん

「鎌倉市障害者二千人雇用センター」のセンター長を務める

田原 充さん

腰越在住 50歳

3月15日

小畑 洲士さん

中高生探究コンテスト2024で最優秀賞を獲得した

小畑 洲士さん

御成町在住 17歳

3月8日

金子 伊吹さん

駒澤大学陸上競技部に所属し、第100回箱根駅伝の5区に出場した

金子 伊吹さん

笛田在住 22歳

3月1日

佐々木 心音さん

世界遺産検定「マイスター」に、県内最年少で合格した

佐々木 心音さん

清泉女学院高校 16歳

2月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook