鎌倉RC 吉屋信子の原稿、市に寄贈 記念館で11月公開
鎌倉ロータリークラブ(久保田英男会長)は10月3日、鎌倉ゆかりの小説家、吉屋信子の直筆原稿を市に寄贈した。
『花物語』『安宅家の人々』などの作品で知られる小説家、吉屋信子(1896-1973)は晩年、市内長谷に居を構え、現在は邸宅が記念館になっている。
寄贈されたのは、吉屋が1968年に川端康成やイタリアの女性作家グラツィア・デレッダについて記したエッセー「ノーベル文学賞作家の家」の直筆原稿。担当編集者が保管していたが、昨年、鎌倉ロータリークラブの会員が譲り受け、「多くの市民に見てもらいたい」と寄贈を決めた。
同クラブの久保田会長は「明治以降、鎌倉文士と言われる人たちが市民に溶け込んで新しい文化を作った歴史を多くの市民に知ってほしい」と挨拶。松尾崇市長は「貴重な資料を寄贈していただきありがたい。吉屋さんの功績だけでなく、鎌倉の近現代について知ってもらう機会になると思う」と感謝を述べた。
原稿は吉屋信子記念館(長谷1の3の6)の秋の一般公開に合わせて11月以降に同館で展示される予定。資料の公開日は11月1日(土)から3日(祝)、8日(土)、15日(土)、22日(土)、29日(土)。記念館の一般公開に関する問い合わせは鎌倉生涯学習センター【電話】0467・25・2030へ。
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