落語を気軽に楽しんでほしい――。市内長谷在住の山田博也さんらが立ち上げた「材木座らくご会」の光明寺公演が5月2日(土)で10回目を迎える。特別公演と銘打った今回は噺家3人が出演、スペシャルイベントも予定している。山田さんは「もともと落語は庶民のための演芸。多くの方に参加してもらえれば」と話す。
材木座らくご会は「子どもから大人までが気軽に楽しめる寄席を作りたい」と2010年に山田さんが仲間5人と立ち上げたもの。以来年2回、光明寺で「らくご会」を開催している。ほかにも店舗や医院など要請があった場所でもミニ寄席を開いている。
5月2日の公演は5年目10回を記念し、特別に林家たけ平さん、三遊亭萬橘さん、立川志の春さんの3人の噺家が出演する。落語以外の演目やオリジナル手ぬぐいの販売なども予定しているという。山田さんは「10回目まで続けることができて本当にありがたい。『庶民の演芸』を楽しめる場として、今後も開催していけたら」と話す。
年齢問わず楽しめる場を
飛行機の中で見たアニメがきっかけで、20代後半から落語の世界に「はまった」という山田さん。「古今亭志ん生の本を読み、録音テープを聞いて更に興味がわき、気がついたら2カ月に1回のペースで寄席に通っていました」という。
しかし2004年に鎌倉に住まいを移すと、「子どもが幼くなかなか遠出ができなかった」と、都内に暮らしていた時のときのようには落語を楽しめない状況が続いた。鎌倉で開催される落語会に足を運ぶこともあったが、公演の多くが幼児は入場禁止。山田さんは「入門編の公演があれば子どもも一緒に楽しめるのでは」と考え、当時住んでいた材木座での寄席開催を思いついた。
友人たちに声をかけ、手探りで準備を開始した。つてなどは無かったものの「ファンだった」という噺家・柳家三三さんに直接メールを送ると、出演を快諾。「三三さんは座布団の手配など一からアドバイスしてくれた。素人の我々に優しくしてくれて、本当に感謝しています」と山田さんは話す。
2010年10月に材木座の蓮乗院で行った第1回は子どもから大人まで100人近くが集まった。それまで会場を走り回っていた子どもたちも落語が始まると集中して聞いていたという。山田さんは「子どもたちの笑い声が大人の笑いを誘う、良い環境が作れたと思います」と語った。
第10回公演は5月2日(土)午後4時30分から。前売り2千円、当日2500円。問合せは【携帯電話】090・1200・1680山田さんへ。
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