鎌倉ビジネスソサエティを主宰する 芋川 美紀子さん(澤田エリザ) 扇ガ谷在住
「溢れるアイデア形に」
○…クラシック音楽や能楽など東西の音楽に精通し、澤田エリザの名で活動するかたわら会社も経営するなど、鎌倉を拠点にマルチな才能を発揮している。5月19日には鎌倉でビジネスを展開する経営者の交流会「第2回鎌倉ビジネスソサエティ」を開催。「人と人との繋がりを広げることで地元鎌倉を元気にできれば」と意気込みを語る。
○…新潟県生まれ、鎌倉育ち。幼少期からピアノと邦楽を始め、東京音楽大学のオペラコースで学びながら、在学中に能楽の囃子笛方人間国宝・藤田大五郎氏のもとで研鑽を積んだ。大学と稽古の二重生活は多忙を極め、「当時の2年間くらいは記憶がないくらい」と笑う。その後、イタリア・ミラノに留学。当時、世界的オペラ歌手であったジュリエッタ・シミオナート氏のもとで2年間指導を受けた。現在は、リサイタルや参加者とともに歌う会を開催、クラシック音楽を広める活動も行う。
○…20代後半で起業した。そのきっかけはアルバイトで勤めていたブティックだったという。ディスプレイを工夫すると、途端に商品が売れるようになり、その面白さにのめり込んだ。今では生活雑貨や食品などを扱うインターネットショップ「かまくらファミリースタイル」を経営し、従業員13人、年商1億円の会社に育て上げた。
○…「昔から目の前の事をなんでも楽しんでしまう」と自己分析する。子どもの頃、「お仕置き」で家の外に放り出された時も「叱られたのに、外に出られたことにワクワクして近所を探検していたら、両親が慌てて探しに来ました」と笑いながら振り返る。一見畑違いに見える音楽家と経営者の両立も「どちらも楽しいからやっているだけ」とさらり。「毎日いろいろなアイデアが浮かんでくる。それをどう実現させようか考えるのが楽しくてしょうがない」。その溢れるエネルギーで、これからも様々な挑戦を続けていく。