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スマホ利用し高齢者見守り 実用化へ今泉台で検証実験

社会

掲載号:2015年10月30日号

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協力者に届く捜索依頼のメール
協力者に届く捜索依頼のメール

 スマートフォンを利用して地域全体で高齢者を見守り、行方不明になった場合でもいち早く発見、保護できるシステムの開発が進んでいる。10月20日には、市内今泉台で検証実験が行われた。

 この見守りシステムは、アルビゼ(株)(横須賀市)が開発、医療・福祉器具の販売会社キングランメディケア(株)(東京都)が施行を目指すもの。高齢者に「ビーコン」と呼ばれる近距離にだけ電波が届く発信機を身に付けてもらうことで、自宅や施設を出た場合にすぐ検知して家族や施設スタッフに通知し、徘徊の発生を防止する仕組みだ。ビーコンは大きさ数センチ、重さ17gしかないため、お守り袋などに入れておくことが出来るという。

 また、万が一徘徊が発生した際には「スマホ」が活躍する。専用のアプリケーションを入れておくと、家族からの「捜索依頼」がすぐに発信されて事案の発生が分かるうえ、ビーコンが発した電波をスマホが受信。高齢者がいつ、どの場所を通ったか、などの情報をネット上の地図にリアルタイムで表示できる。

 アプリを入れた人が増えれば、地域全体で高齢者を見守る体制を構築できるうえ、専用の受信機をコンビニや駅、公共施設に設置することでより詳細な情報の把握が可能になり、早期の発見・保護につなげられることが特徴となっている。GPSなどを使った同様のシステムに比べて導入・運用面の費用も安価ですむという。

来春の実用化目指す

 今泉台が実験の舞台となったのは、キング社と市内今泉で介護施設を運営する鎌倉乃えん(吉田英之社長)とがもともと取引があったことがきっかけ。吉田社長から同地区で高齢化が進んでいること、大きな道路からの行き先が限定しやすいことを聞き、決めたという。

 当日は発信機を身に付けた高齢者役のスタッフが地域を歩き回り、スマホに通知が来るか、地図上に位置がきちんと表示されるかなどを検証した。

 キング社の樫尾潔さんは「大きな不具合はなかった。来年春頃の実用化を目指したい。導入する場合には、地域の皆さんに活用法をどう周知するかが課題になると思う」とした。またシステムを開発したアルビゼの高木茂さんは「高齢者だけでなく、子どもの見守りや災害時に手助けが必要な人の場所の把握など、様々な活用法が考えられる。安全・安心な地域づくりに貢献できたら」と話していた。

実験後に検証するスタッフ
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