小泉淳作記念鎌倉芸術祭第3回日本画公募展の受賞作品が、11月29日(日)まで建長寺法堂で展示されている。
市内出身で建長寺法堂の天井図『雲龍図』のほか、奈良の東大寺『聖武天皇御影』『光明皇后御影』などを制作した同氏を記念し、「鎌倉から、新しい可能性を求めて」をテーマに若手日本画家の育成を図ることを目的にしているこの公募展。大賞「建長寺賞」のほか、「建仁寺賞」、「東大寺賞」、入賞3点、奨励賞3点、入選12点が選ばれた。
大賞「建長寺賞」を受賞したのは中国出身の韓衛盟さんによる『暮色』。かつてシルクロードの分岐点として栄えた中国・敦煌市の宕泉河を描いた。
韓さんは敦煌研究院で仏教芸術の研究に携わる傍ら、東京藝術大学大学院美術研究科日本画専攻に在籍し、日本画の制作・研究も行っている。
21日に開催された表彰式では「胸騒ぎするような色調を使い、神秘的な宕泉河を描いた。受賞できて光栄です」と喜びを語った。
審査委員の1人は「奇しくも建長寺の開祖は中国から来た蘭渓道隆。えにしを感じます」と話した。
受賞作品の展示は午前9時から午後4時まで。入場無料だが、同寺の拝観料は別途(大人300円、子ども100円)。
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