鎌倉芸術館の人気企画「かまくらプレミアム・オーケストラ・シリーズ いざ、鎌倉への道」が、3月12日(土)の公演で最終回を迎える。シリーズを通して指揮を務めてきた井上道義さん(69)がこのほど、鎌倉市役所で記者会見を開き、意気込みを語った。
N響とのタッグで人気
「一流の演奏を通じて、鎌倉にオーケストラファンを増やしたい」と、2011年にスタートした同シリーズ。国内外で活躍するマエストロ井上と、日本を代表するオーケストラNHK交響楽団という豪華タッグで、クラシック音楽の魅力を発信し続けてきた。
過去の公演で取り上げたのは、いずれも19世紀後半に活躍したオーストリアの作曲家・ブルックナーの交響曲。最終回となる今回は、ブルックナーが最後に完成させた「第8番」を演奏する。
演奏時間80分を超える大作で、決して「聴きやすい」作品ではないが、井上さんは「長いのにはそれなりの理由がある。もしつまらない、と感じたらそれは演奏が悪かったということ」と茶目っ気たっぷりに語る。そして「まずはホールに足を運んでほしい。水先案内人は務めるので、自分なりの楽しみを見つける音楽の探検を楽しんで」と呼びかける。
縁の深い鎌倉
少年時代、ピアノのレッスンのために鎌倉に通っていた時期があるという井上さん。一昨年、咽頭がんを患った際には、半年に及ぶ闘病の末、芸術館での公演で復帰を果たすなど、鎌倉は思い入れが強い場所という。「聴きに来てくれた人にとって、刺激になる演奏ができれば」と話している。
午後4時開演。全席指定でS席8千円、A席7千円、B席5千円。問い合わせは同館チケットセンター【フリーダイヤル】0120・1192・40へ。
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