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著書『愚禿親鸞(ぐとくしんらん)』を日仏同時出版した 本橋 涼子さん 浄明寺在住 72歳

掲載号:2016年6月17日号

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日々の積み重ねが実を結ぶ

 ○…歴史小説『愚禿親鸞』をこのほど、日仏同時出版した。禁忌を犯して結婚しながら、浄土真宗の開祖として生きることの意味を考え続けた親鸞の思想と生き様に迫ったこの作品。江戸時代の僧侶が鎌倉時代の資料を基にして書かれたとされる『親鸞聖人御一代記図絵』に偶然出会ったことをきっかけに、5年前から取り掛かってきた。「この本をきっかけに、改めて人生や生きる希望について考えてもらえれば」と笑顔で語る。

 ○…東京生まれ東京育ち。幼いころは病気がちで、小学校低学年のころは1年間の半分も登校できなかった。「当時はいつも死について考えていて、母が信仰する浄土真宗の本をわからないながらも必死に読んでいた」という。その後体調は安定し、詩や作文が得意でゲーテを愛読する文学少女に。青山学院大学フランス文学科の一期生として卒業し、幼稚園の教諭を経て結婚。2人の子宝に恵まれた。

 ○…子育てに追われるなか、「将来について改めて考えたとき、自分を支えてくれた日本の古典や仏教書を海外に広めたいと思った」と一大決心。子育ての合間を縫って、約20年間にわたりフランス語と仏教を猛勉強した。「他のお母さんたちとあまり付き合わなかったから、少し変な人と思われていたかも」と笑いながら振り返る。子どもたちが独立すると、早速、飛鳥涼子というペンネームで執筆を開始。原稿をフランスの出版社に送り、1993年、最初の翻訳著作を出版した。これまで『養生訓』や『聖徳太子伝暦』など20冊以上を刊行し、その批評はフランスやベルギー、スイスの新聞で取り上げられた。

 ○…鎌倉に住み始めたのは8年ほど前。「静かな環境で、執筆するのに最適」と気に入っている。一緒に暮らす愛犬と、定期的に遊びに来る孫との時間が息抜きだ。「人生はあっと言う間に過ぎ去ってしまうもの。生活に埋没せずに積み重ねたものは、必ず形になる」と充実した表情で話した。

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